施術をする際にどのようなことに考慮しますか?
KINGDOMは新規のお客様を増やしていくということも大切ですが、いま来てくださっている顧客様と共に年を重ね、共に成長しデザインを通して“つながり”を創っています。美しさは外見もそうですが内面からの美しさが大切。健康を意識することはとても大切です。そして健康だから「おしゃれをしたい」と思ったり、意欲が湧いてくると思うのでお客様にいかに健康で長生きしていただくかということも常に勉強しております。“美と健康と若さと長寿”という経営理念のもと、プロとして手間を省かずに、面倒くさいことを積極的にやるというところを常日頃からスタッフに話しています。
目先の美しさや手軽さだけにフォーカスしないということですね。
はい。単色ではなく、ハイライトやローライトを入れるなどと、ホームカラーでは難しい技術面でのご提案はもちろんですが、同時にお客様に必要な情報をしっかりと伝えるのも私たちの役目です。ホームカラーなら1000円でカラーをすることができますが、それを10年、20年続けたときに果たして健康的な髪、身体でいられるかというと、そうではありません。誰もがいずれ年を取りますが、その頃にそれまで食べてきた食べ物や使ってきた物によって、全てが決まります。それを今のうちからしっかり説明するということも必要だと考えています。
STAFFSとのお付き合いはいつ頃からあるのでしょうか。
—間にメーカーが入っているのですが、もう30年ほどずっとカラーチャートを使っています。STAFFSさんは基本となるモノ作りのプロで、私たちはそれをベースにアレンジするプロといった役割です。
ヘアカラーをする際に大変なことはなんですか?
—カラーの場合はお客様にイメージでしか伝えられません。たとえば一つの毛束を差して、この色にしたいとおっしゃっても、元々白い毛を染めているので黒髪に同じ色を入れてもそっくりそのまま同じ色にはならないのです。そしてお客様の瞳の色、肌の色、そしてどんなお洋服を着るのか、そういうことを考えながら調合していかなければなりません。それが面白くもあり、難しい部分ですね。
普段カラーチャートはどのように使いますか?
—極力お客様がおっしゃっていることを汲み取るために、私たちにとって必要不可欠なものです。どんな色をお客様が欲しているのかをイメージし、こちら側との目線を合わせるための一つの目安になります。
STAFFSのカラーチャートはどの点が魅力的ですか?
—単色染めをしているという点が競合他者との差別化になっていることを感じます。見栄えや配列にも工夫があるので、見るだけでモチベーションが上がるようなところが魅力的ですね。独自のカラーチャートもありますが、STAFFSさんのカラーチャートがすべてのベースになっています。