業界人インタビュー2 <br>Belle 表参道 <br>カラーリスト 堀 加奈子さん

業界人インタビュー2
Belle 表参道
カラーリスト 堀 加奈子さん

どういったお客様がカラーをされますか?

お仕事をされているお客様は主にダークトーンにする方が多いのですが、土地柄アパレル関係のお仕事をしているお客様も多く、そういった方の中にはハイトーンにされる方もいらっしゃいますし、お客様によって様々です。店内は優しいイメージで、 ホームページに掲載しているヘアスタイルもかなりソフトなものが多いので、柔らかな女性らしい印象を求めて来られる方が多いかと思います。

 

ここ数年でヘアカラーの大きな流行はありますか?

ビビットなカラーからハイトーン、そしてすごく暗めの色味まで様々なカラーが一通り出尽くしました。ですから今は“コレ”と言ったひとつの流行があって、それ主体で動くということはほとんどありません。少し前までは「今なにが流行っていますか?」と聞かれることが多かったのですが、そういうことは最近減りましたね。

 

お客様のニーズに変化はありますか?

“自分にはどんな色が似合うか”というようにお客様主体のヘアカラーの選び方になっているかなと思います。あとはその時のお客様の気分やモチベーションで変えるような感じですね。

 

カラーをされるお客様はどのくらいいらっしゃいますか?

Belleでは、カラーをされる方は全体の50%くらいの割合で、やはりホームカラーよりサロンカラーをオススメしています。何故ならば、サロンでは美容師がお客様の髪の悩みや特徴と向き合って一人一人に最適な提案をしますが、ホームカラーは伸びてきた根元、カラーしたことがある毛先を1つの薬剤で染めるので、ダメージや色持ちも変わってきます。

 

カラーをする際に気をつけていることはありますか?

たとえば切り抜きや写真を持ってきていただいても、そっくりそのまま同じ色にすることはあまりありません。実際に自分の髪にその色が乗るのと写真で見ているのではやはりイメージが違いますので、その色がその方に似合っていたら良いのですが、少し違うと思えば似合う色に微妙に調節していきます。お客様のスタイルや好み、話の内容からニュアンスをうまく汲み取り、最適な色を選んで調合していくので、お客様とのカウンセリングは何よりも大事にしています。

 

こちらでは特別カラー剤の種類が多いとお聞きしました。

はい、この規模のサロンでは多いのではないでしょうか。全部で200~300種類ほどのカラー剤を置いています。アッシュはアッシュでも、メーカーによって少しずつ色の違いがあるので、お客様の髪質や顔の印象に合わせてベストな提案をします。また表参道や銀座など、土地によってニーズも変わってくるので、店舗ごとに違うラインナップを揃えています。

 

普段カラーチャートはどのようにして使いますか?

Belleではカラーチャートはお客様に見せるためというよりも、主に私たち美容師がカラー剤を選んだり、色の特徴を確認するために使用することがほとんどです。「この色を使おうかな」、あるいは「このお客様の髪質だったらこの色を使ってミックスしよう」などイメージするための大事なものさしです。それが故、チャートの毛束がカラー剤の色味をどれだけ忠実に再現できているかが重要になってきます。

 

今回堀さんはチャートの作成に携わったとお聞きしました。

はい。日本人の髪はどうしてもカラー後に赤みが出てきてしまうので、完全に赤みを消しきった新しいカラー剤を開発しました。カラー剤が完成したら次はカラーチャートの作成に入るのですが、毛束を選んでいる際にSTAFFSさんの毛束に惚れ込んで、今回一緒にお仕事させていただくことになりました。

 

カラーチャートが完成するまでどういった手順でしたか?

ヘアカラーで染めた人毛をチャートにすると、空気中の酸素に触れることで減色・退色していきます。ですからそれをナイロンの毛束に置き換え、サンプル約5000本の毛束の中から、薬剤の色味がきちんと出ているものを1本ずつ探していくという地道な作業を行います。チャートは絶対にブレてはいけないベースとなるもので、とても慎重な作業です。今回STAFFSさんではこれだけ多くの色を用意して下さったので、 カラー剤の本当の色が再現できたと思います。

 

STAFFSの製品のどういった点が魅力でしょうか?

色のバリエーションもそうですが、やはり他者や海外のメーカーのものと比べるとクオリティの高さが全く違います。他では数種類の毛がブレンドされていることが多いのに対し、STAFFSは均一に毛束自体を染めているので、よりカラー剤本来の色が分かりやすくなっています。またザラっとした質感やテカテカとした質感など、材質の面も充実しているのもありがたいです。

 

今後STAFFSに求めることはありますか?

今回、開いた時に美容師がワクワクするようなカラーチャートを作るためにSTAFFSさんと共に試行錯誤しました。製本するのではなくリング式にして後から資料を追加可能にしたりと細かい要望にも答えていただき、やっと理想の一冊が完成したので、全国の美容師たちの手元に届くのが楽しみです。もしまた機会があるのならば、今度は表紙の裏にファイルを付けて資料を入れられるようにしたり、それぞれのパーツもこだわりたいですね。

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