今回堀さんはチャートの作成に携わったとお聞きしました。
はい。日本人の髪はどうしてもカラー後に赤みが出てきてしまうので、完全に赤みを消しきった新しいカラー剤を開発しました。カラー剤が完成したら次はカラーチャートの作成に入るのですが、毛束を選んでいる際にSTAFFSさんの毛束に惚れ込んで、今回一緒にお仕事させていただくことになりました。
カラーチャートが完成するまでどういった手順でしたか?
ヘアカラーで染めた人毛をチャートにすると、空気中の酸素に触れることで減色・退色していきます。ですからそれをナイロンの毛束に置き換え、サンプル約5000本の毛束の中から、薬剤の色味がきちんと出ているものを1本ずつ探していくという地道な作業を行います。チャートは絶対にブレてはいけないベースとなるもので、とても慎重な作業です。今回STAFFSさんではこれだけ多くの色を用意して下さったので、 カラー剤の本当の色が再現できたと思います。
STAFFSの製品のどういった点が魅力でしょうか?
色のバリエーションもそうですが、やはり他者や海外のメーカーのものと比べるとクオリティの高さが全く違います。他では数種類の毛がブレンドされていることが多いのに対し、STAFFSは均一に毛束自体を染めているので、よりカラー剤本来の色が分かりやすくなっています。またザラっとした質感やテカテカとした質感など、材質の面も充実しているのもありがたいです。
今後STAFFSに求めることはありますか?
今回、開いた時に美容師がワクワクするようなカラーチャートを作るためにSTAFFSさんと共に試行錯誤しました。製本するのではなくリング式にして後から資料を追加可能にしたりと細かい要望にも答えていただき、やっと理想の一冊が完成したので、全国の美容師たちの手元に届くのが楽しみです。もしまた機会があるのならば、今度は表紙の裏にファイルを付けて資料を入れられるようにしたり、それぞれのパーツもこだわりたいですね。