試染めを終え染料の調合ができた後の「本染め」が本番。
お客様へ満足頂ける色付けを丁寧に行っていく模様をご紹介します。
2.本染め工程
前工程の試染めで完成した色を、製品用に原糸に色付けしていく工程です。
色を付ける前の原糸は、ドラッグショップなどに並ぶことを想定して、
暗い店内でも映える原糸(=白生地)を使います。
一方、美容サロンなどで利用する場合は、
明るい店内でも色が映えるような原糸を利用しています。
当社では艶が異なる、
- 普通糸(艷なし)
- ブライト糸(艷あり)
- ハイブライト糸(艷強め)
を用意してお客様毎に原糸を使い分けています。
大量生産の実現のため、複数の色付けを行うラインを用意しています。
色付けを行う工程としては、世界的にチーズ染めとよばれる方式が主流です。
しかし、チーズ染めは、出来上がった毛束の
中心と外側でムラができてしまうデメリットがあり、
当社では、品質の担保のため手間がかかる、
綛(かせ)染めという方式を採用しています。
試染めで決めた染料の中に、原糸を投入し、色付けを行っていきます。
綿密に調合された染料に入れ、忠実に毛束が色付けされます。
均一な色の実現と次の工程(加工)で毛束を巻き付けるボビンに巻きやすいよう、半乾きの状態で乾燥させます。
次の工程である「3.加工工程」はこちら